あらゆる皮膚疾患に対応しております。
こちらに紹介するものはごく一部です。まずはお気軽にご相談ください。
かゆい+いたい病気のほとんど
はじめは赤くなりますが、次第にブツブツ(丘疹)、水ぶくれ、ジクジク、ゴワゴワ、ガサガサと炎症の程度、期間によって様々な経過をとります。
原因は様々で、元々の肌のよわいアトピー体質であったり、健康状態や皮脂腺・汗の状態で起こることがありますが、多くは何らかの外的刺激(化粧品や花粉、ハウスダスト、擦るなどの摩擦刺激など)で起こることが多いです。
ステロイドや保湿剤の塗り薬が治療の基本ですが、かゆみ止めの飲み薬も一緒に使うことがあります。
いわゆる肌が弱く、乾燥し、湿疹を慢性的に繰り返す病気です。湿疹を放置すると、そこからアレルゲンが浸入し、その結果、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患が生じやすくなると考えられるようになってきました。
軟膏が治療の基本ですが、中等症以上のアトピーの方に注射製剤の使用も認められるようになりました。
「他の医療機関からもらった薬で治療をしているのに症状がよくならない」といって当院を受診される患者さんのおおよそ90%の方は、皮疹を見逃しているか、軟膏の塗り方が適切でないことが原因です。当院では、軟膏治療については看護師が実際に塗りながら丁寧に説明いたします。
湿疹をかきこわすと、ジクジクし(びらんと言います)、そこに細菌感染が起こり、ジクジクを触った手で他の皮膚を触るとあちこちに移っていきます。
菌の種類を特定するために培養検査をだし、抗生物質を使用して治療します。
お子さんに多く、特に夏場に多い病気です。
突然、全身のあちこちに、かゆい虫刺されのような盛り上がり(膨疹)が生じます。数時間程度で消えることが多いですが、またあちこちに新しく出てくることを繰り返します。
発病から1ヶ月以内の場合は「急性じんましん」と言い、90%程度で約2週間で治ることが多いです。1ヶ月以上の場合は「慢性じんましん」と言い、治るまでに数ヶ月から数年かかる場合もあります。
基本は飲み薬の治療ですが、難治性の特発性蕁麻疹に注射製剤の使用が認められるようになりました。
頭、鼻の脇、あご、眉、耳などの皮脂の分泌が多い部位に赤みやカサカサとして現れ、特に頭ではかゆみを伴いやすいです。このカサカサは乾燥によるものとは、まったく別ものです。頭ではフケ(落屑)としても自覚されます。脂漏部位の表面にはマラセチアと呼ばれる菌が多く存在します。皮脂がマラセチアの作用により変化して、皮膚に対して刺激性を持つようになるため、この皮膚炎が起こるといわれています。この菌はだれの皮膚にも生息している菌で、脂漏性皮膚炎がうつることはありません。
治療は塗り薬が基本です、症状に応じてステロイドや抗真菌薬の塗り薬を使います。
手足を中心にかたいブツブツ、しこりとして現れることが多く、非常にかゆみが強いです。
虫さされや、こする・かくなどの刺激が原因で起こることがありますが、原因が特定できないことも多いです。
かたいしこりとなった場合は、強いステロイドの塗り薬や貼り薬、かゆみ止めの飲み薬で治療しますが、数ヶ月程度かかることがあります。
湿疹として皮膚にかゆみや赤みが起こります。コバルト、ニッケル、クロムなどの金属を多く含む食品を食べたり、ピアスなどのアクセサリーや時計、ベルトのバックルなどが皮膚にあたると、その部位にかゆみ・赤みが起こります。
治療は湿疹の治療と同じで塗り薬やかゆみ止めの飲み薬となります。
当院では金属のアレルギーの有無についてパッチテストを施行しており、ご希望の方は診察時にご相談ください。
他の虫刺されと同じように、赤いプツプツ(丘疹)やしこり、腫れとして現れます。同じダニに刺されても症状の程度は個人差があり、同居している他の人には全く症状がないことも珍しくありません。
ダニによる虫刺されは、刺されたときには「チク」とした痛みやかゆみは起こりません。個人差がありますが、症状がでるのは遅く、一般的に、刺されてから皮膚症状がでるまでに6~8時間かかり、その後次第に腫れが強くなり、刺されてから2日目に症状が最も強くなることが多いです。
シラミが寄生し、血を吸うことで、激しいかゆみを起こします。頭に寄生するアタマジラミ、衣服に寄生するコロモジラミ、陰毛に寄生するケジラミがあります。
シラミのいる部位の肌を直接触れることでうつります。
顕微鏡でシラミの虫体や卵の有無を確認し、シャンプーや梳き櫛で治療します。
ヒゼンダニという虫による感染症で、とてもかゆみが強いです。
高齢者施設などで起こることが多く、顕微鏡で虫体や卵の有無を確認します。
治療は飲み薬と塗り薬で行いますが、卵には無効なので1週間後に再度顕微鏡で検査し、虫がいれば再度飲み薬を使用します。
やけどの原因となったもの(熱湯や油や火が燃えうつった)により深さや範囲が異なります。
また、電気あんかなどで低温やけどが起こることがあり、糖尿病のある方や高齢者は注意が必要です。受傷したら早めに受診してください。
軽いやけどは塗り薬で治療しますが、広いものや深いやけどは手術をすることもありますので、総合病院へ紹介いたします。
水ぼうそうのウイルスが治った後も背中の神経節に潜み、疲れやストレス、老化、免疫力低下で片側の神経に一致して帯状に痛みや赤み、水ぶくれを起こします。
抗ウイルス薬を飲んで治療しますが、治療が遅れると神経痛が残ることがあります。
また、持病やその治療で免疫が低下している方は重症化することがあります。
50歳以上の方は、帯状疱疹の予防のワクチンがありますので、ご相談ください。
主に口唇ヘルペスと性器ヘルペスにわかれます。
皮膚の小さな傷や粘膜からヘルペスウイルスが侵入し、感染します。ピリピリとした痛みからはじまり、水ぶくれとなります。
抗ウイルス薬の飲み薬と塗り薬で治療しますが、ストレスや風邪などがきっかけで再発することが多いです。
いわゆる毛穴のつまりの病気です。赤いにきびだけを気にして、抗生物質を使用していても、毛穴のつまりを改善しないと、にきびを繰り返します。
当院では、患者さんの症状の程度や肌質に合わせて軟膏を選択し、正しい使い方を説明します。
ケガやおでき、水虫が原因で細菌が皮膚から侵入し、脂肪織にまで炎症が広がる病気です。突然の痛みや赤み、腫れが起こり、発熱することがあります。
炎症がつよい場合は採血を行い、抗生物質の内服や点滴で治療します。
症状がひどい場合は総合病院に入院をすすめることがあります。
爪のまわりに生じた炎症で、ケガや深爪、靴の刺激などが原因で爪のまわりに細菌が侵入し、痛みや腫れ、赤くなります。
水仕事をよくする方はカンジダが原因となることがあります。
細菌の場合は抗生物質の内服、カンジダの場合は抗真菌薬で治療しますが、カンジダの場合は治るまでに数ヶ月かかることがあり、また再発することもあります。
薬によるアレルギーで、はじめて飲む薬では2週間程度の感作期間(アレルギーが成立する期間)を経て、全身に赤み、かゆみが起こります。これまで飲んだことのある薬で、感作されていた場合は、飲んで2-3日で起こることが多いです。
重症となると、発熱や粘膜のただれが起こり、入院が必要となることがあります。
ぜひ、お薬手帳をお持ちになってご来院ください。
全身のあちこちに、赤み、厚いかさぶたをつくる病気で、日本人の0.2%程度に起こるとされています。
うつることはありません。
遺伝的要因、免疫学的要因、外的要因(こするなどの刺激、薬など)が複雑に作用しあい、発症します。
軽症のうちは塗り薬で治療しますが、範囲が広い場合や、塗り薬でなかなかよくならない場合は、紫外線治療や飲み薬で治療します。総合病院と連携し、注射による治療などもありますので、ご相談ください。
過度な日焼けをすると、赤み、痛み、水ぶくれが生じ、日光皮膚炎となります。
肌質によっては黒くならず、赤みが長く続く場合があり、ステロイドの塗り薬で治療します。
水ぶくれとなった場合はやけどと同様の治療をします。
日やけ止めによる予防が重要です。
寒さで末端の細い血管がうっ血し、炎症が起こった結果、手の指や足の指・耳・鼻に、痛み・かゆみ・赤みが生じ、紫色に変色します。ひどくなるとキズや水ぶくれとなることがあります。
血行をよくする塗り薬や飲み薬、ひどい場合は炎症を止めるステロイドの塗り薬を行い、キズとなったら皮膚潰瘍として治療します。
麻疹ウイルス、風疹ウイルスによる感染症で、「はしか(麻疹)」「三日ばしか(風疹)」と呼ばれます。子供に起こることが多いですが、大人で発症することもあり、ワクチンで予防できます。
症状がつよく、発熱やリンパ節の腫れが起こり、全身に赤みや赤いブツブツが広がります。特に麻疹は感染力がつよく、空気感染するので、まわりで流行するなど疑った場合は事前にお電話でご連絡ください。
ヒトパルボウイルスによる感染症で、突然平手を打たれたように、頬が赤くなり、次第に手足にも赤みがでてきます。
子供に起こることが多いですが、大人で発症することもあります。
特効薬はないので対症療法のみですが、治った後も数週間は、長く日光にあたったり、運動で赤みが再燃することがあります。
手のひら、足の裏にかゆみのつよい、細かい水ぶくれができます。
特に汗をかく、夏にひどくなることが多いです。うつることはありません。
原因が不明のことがありますが、金属アレルギーの症状として起こることがあります。
治療はステロイドの塗り薬とかゆみ止めの飲み薬を使います。
手のひら、足の裏に細かい水ぶくれや白いブツブツ(膿疱)、赤みやかゆみがでます。うつることはありません。
原因はわかっていませんが、喫煙者に多く、扁桃炎をくり返したり、虫歯がある場合、それを治療するとよくなることがあります。
ステロイドやビタミンD3の軟膏で治療しますが、治りが悪い場合や紫外線治療を行います。重症の方は総合病院と連携し、注射による治療もあります。ご相談ください。
白癬菌が皮膚に感染したことで起こる病気です。足の指の間や、足の裏に小さな水ぶくれやカサカサ、ジクジクが生じることが多いです。
爪水虫となると、爪が濁り、厚くもろくなります。
顕微鏡で白癬菌がいるか確認し、症状にあわせて軟膏や飲み薬で治療します。
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどが原因で起こる感染症で、比較的夏に子供に起こることが多いです。口の中に口内炎やみずぶくれが起こり、手のひら・足の裏・お尻などにも水ぶくれ、赤みが生じます。
特効薬がないため、対症療法となりますが、、症状がよくなっても1か月程度は便の中にウイルスが排泄されるので、よく手を洗いましょう。
自己免疫による病気で、突然水ぶくれが全身のあちこちに生じます。
天疱瘡や類天疱瘡(るいてんぽうそう)など様々な種類があり、尋常性類天疱瘡は高齢者に起こることが多いです。
採血で自己抗体を調べます。症状が軽い場合は、飲み薬やステロイドの塗り薬で治療を行いますが、全身に広く水ぶくれがでる場合には、入院が必要となることがあります。
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)によるイボです。手足にウオノメのような形でできることが多いです。他の部位にひろがるだけでなく、他の人にうつることがあります。現時点ではこのウイルスに対する特効薬はありませんので、治療には時間がかかることが多いです。
液体窒素で凍結療法を行ったり、痛みが苦手な方やお子さんには塗り薬、貼り薬での治療を行っております。
伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、このウイルスを持った人と、プールで肌が触れたり、タオルを共用することで、感染します。
直径1~3mm程度の皮膚と同じ色か少し赤みを伴った光沢のあるブツブツで、よくみると中心が少しへこんでいます。炎症を生じていないものは、かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。
10歳までの子供多く、アトピー性皮膚炎や乾燥肌があるお子さんになりやすいです。
大きく、炎症が起こった場合などはつまみとりますが、小型のものは自然に免疫を獲得し、いずれは自然に治ってしまいます。その期間は短ければ数ヶ月ですが、長い場合は2〜3年といわれます。
老人性イボといわれるものですが、20歳代から出現し、80歳以上の方にはほぼ全員に認められます。
茶色から黒っぽいできもので、次第に盛り上がってきます。
良性のイボですが、中には皮膚がんと似ているものがあります。気になったら受診をおすすめします。
顔、体、手足にできる黒っぽいできもので、生まれつきあるもの、子供のころにできたもの、大人になってできたものなど様々です。平なものから、盛り上がったもの、あまり色のついていないものなど様々であり、中には皮膚がんと似ているものもあります。
気になったら受診をおすすめします。